会いたい人に会うには、自分が会いに行かないと会えないもんだと思ってました。
だからこそ、「ケータリング」っていうスタイルに魅力を感じました。
自分がそこに行けば良い。
大変だけど、必要とされて呼んでもらえる分、それなりの心構えができる。
けど、食べてもらいに出向く愉しさとは全く別物で、
人に食べに来てもらえるって、
また違った嬉しさと喜びがあるもんだなあと、最近思います。
身近な人も、遠い人も。
知ってる人も、知らない人も。
誰が来るか解らない緊張感とかもちょっと心地良い。
今までも、marica含め、バイト先等でも食事を出してはいたけれど、
私の料理であって私の料理ではなかった。
その分、違った意味で自由に出来たし、逆に制限や決まりもたくさんあった。その代わり、自分にかかる負担や責任は少なかった。
色んな意味でものすごい勉強になった。
というのも、昨日は両親がLunchを食べに来てくれて。
何の連絡もなかったので超サプライズでした。
7年前に一人暮らしを始めて、実家に帰るのは今は半年に2回くらい。
元々自分のことを話す方ではないので、
両親は私が一体どうやって生活しているのかは知りません。
(聞かれてもどう説明してよいか自分でも解らない。)
料理関係の仕事してる、とかバイト適当に掛け持ちしてるとか、
何となくは話してたけど。
家を出てからずっと心配かけてます。ロクに連絡もしないし。
それこそ、以前の弁当屋の一件の最中なんかは、暫く音信不通してました。
帰っても今の自分を説明出来る自信もなかったし、
相談するにも何を言っていいのか解らなかったし。
ボロぞうきんみたいな自分を持って帰るのもなんか嫌だった。
それでも、激貧乏に陥ったとき、
保険料諸々、何も言わず支払ってくれてたりもしました。
この歳で、未だ親におんぶして貰ってます。
先月久々に帰った時、和家のチラシを渡してきました。
今までそんなこともしなかったけれど、
最近がらりと生活スタイルが変わったので、
何かあったときのために少しは情報を置いておこうと思って。
そしたら一ヶ月程して、昨日和家に来店してくれました。
お金を頂いて料理を食べて貰うのは初めてだったので、変な感じでした。
保母してた姉がOLになり、先々月勤務先の関係で家を出た。
二人娘、結婚の予定は全くなし。なので今は両親二人暮らし。
あ〜私も地に足つけた将来を考えて、実家に帰ってOLでもするか〜、
とか考えてたら、
色んな人が助けてくれたり、色んなやりたい事が現れたりと、
有り難く忙しくなり、結局未だ料理の仕事をしています。
年末は珍しくゆっくり帰ろうかと思います。
毎年帰っても日帰りとか一泊とかだったんで。
何もしてやれませんが、帰ってのんびりするだけでも多分親孝行なのかと。
でも一人暮らしはもうしばらく続けます。
自分の気が済むまで、やりたいことに携わっていようと思います。
両親に感謝。
因みに、父の作るカレーは大好きでした。